のりえの音楽の輪・別館

言葉は憧れ、言葉は人生。そして、言葉は心を解き放す自由の翼です。

2011年07月

夏の記憶

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朝顔
水を撒いた匂い
ラジオ体操

ひとり待つ夏休み

サッシを開け放ち
縁側で見上げる
夏の太陽

百日紅
芙蓉の花が
はかなげに咲いて

入道雲もくもく
ながめてる夏休み

お母さんを待って
ひとりすごす一日

ただお母さんのそばにいたくて

やさしいお母さんの声に
心躍る夏休み

急に懐かしく思い出した

今日も電話で
お母さんの声を聴いたよ

お母さんがいてくれるから
なんでもがんばれる

一番うれしい記憶は
お母さんと過ごせた時間

いつもそばで
甘えたかった夏休み

仕事なんかしないで
ずっとそばにいてほしかった夏休み

想い出は。

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美しく開く花は
一瞬であったとしても
可憐に咲いた歓びにあふれる

思い出は花から零れ落ちた雫

心の宝石箱の中
誰も手の届かない場所で
私だけのためにきらきらと輝く

すべてが
消えてしまっても

永遠に残るものがある

変わらずに消えない
胸に残る記憶

誰にも邪魔されず
誰にも縛られず

思い出は美しいまま
私の中に生き続ける

誰も入ってこれない
私だけの物なの

たとえ明日が見えなくても
たとえ哀しみはとまらなくても

生きた証し
美しい想い出は

私を抱きしめて
明日へと向わせる

誰の手も届かない
私の秘密の場所で。

自由に夢見る
私を少女にして。

夕日と海。

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きれいだね
  夕日が
   海が。

やさしいね
  いつもかわらず
  そばにあって。

静かだね
  きっと海がお日さまに
 「おかえりなさい」って
  言っているのね。

だから
お日さまはうれしくて
こんなに優しく輝くのかな

今日あったこと
いっぱいいっぱい話してるかな。

思い出したこと
あれもこれも
話したくて夢中で。

 わたしも穏やかな海になって
 「おかえりなさい」を言いたい。

今日も笑顔で終われるね。

いつも 待っているからね。

黄金色に染まる海で。

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静かな海を
黄金色に染めて
また一日が終わる

夕日と海と
ちいさなわたし

人生の悲しみも
切なさも
いつかこんな風に
黄金色に輝くでしょうか

美しい海は
すべてを鮮やかに映し

夕日は
すべてを美しく変えて
深い海に
哀しみも沈めてくれる

黄金色に輝く
光の中で

胸を抱く
わたし

夕暮れの海

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誰もいない
夕暮れの海

時をとめて
海に向かう

満ちて溢れる
この想いに似て
波もまた満ちてくる。

問いかける
母なる海へ。

人生の意味を。

忘れがちな大切なものは
いつも目の前にある

いつもそばにあるから
気づかないのです、と

波の音に聴く
夕暮れの海。

夏は来てしまった。

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ただ にぎやかにしていたい
鮮やかな色を集めて

雨が降り続き
生温かい風が吹いていた
まだ雨の季節と思っていたのに。

突然 夏は来てしまった。

ジリジリと焦がす
夏の陽射しに
この胸も焼かれてしまいそう

ちょっと待って
ちょっと待って

負けそうな自分がいるから

強い色を集めて
にぎやかに花を飾る

花の陰に隠れて
もう少しだけ息をひそめて
今はこうしていたいの

物語を読んでいる
おとぎ話の世界
幸せな話ばかり
そして
夢は続いてる

小さな世界から
まだ私を連れ出さないで。
Profile

のりえ

大切なことを
学び続ける人生にします。
「日々是精進」
sinse 2006.1.12

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