2014年05月

2014年05月29日

レモン色の想い出

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レモン色の想い出は
わたしを少女にしてくれる

いいの
すべては
わたしの夢の中のこと

だからわたしは
すべての記憶を
レモン色に変えていくの

酸っぱくても
爽やかに残る

きれいな記憶に変えていく。

レモン色の想い出は
ちょっぴり切ない
わたしの夢の物語


2014年05月25日

薔薇の悲しみ

どこにでもある
平凡な薔薇だと
手放した薔薇を

探す薔薇園で
その花は見つからない。

色とりどり
薔薇は咲き乱れるけれど

たったひとつ
探す薔薇は どこにもない。

こんなにも薔薇は咲き
甘く香るけれど
あの薔薇の香りとは違っている。

その時 初めて知るのでしょう。

手放した薔薇の美しさ。
薔薇の優しさ。

そして薔薇の悲しみを。

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***
近くの薔薇園の薔薇を
ながめてきました。





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2014年05月23日

朝焼けの海

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朝焼けの海に
こぎ出す船が
静かに海を滑っていく

見渡す限り
うろこの雲は
新しい光で染められて

長い夜は
明けたのだと
私に告げている

さまよい続け
たどり着いたこの海

どこに向かうか
今はわからないけれど
光射すほうに
こぎ出してみたい。

ほんの一瞬の
鮮やかな朝焼けが

旅立ちの背中を押している。


****
写真は指宿のホテルで見た朝焼けです。
まだ5時前でした。
あっという間に消えてしまいました。
一瞬ですが 素晴らしい空でした。




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2014年05月18日

月明かり

旅の空の下では
自分の帰りたい場所がわかる

見知らぬ場所でも
月は変わらずに姿を現し
空から微笑む

そしてその場所を
そっと照らし
教えてくれる

人はきっと

自分の帰りたい場所が知りたくて
旅をするのだろう
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***
写真は博多で見上げた十五夜です。


nori56jp1 at 00:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年05月16日

私が好きなもの

私が好きなもの
  季節を感じられるもの。

私が好きなもの
  色から力を受けるもの。

私が好きなもの
  心が安らぐ香りがあるもの。

私が好きなもの
  心が自由になれるもの。

私が好きなもの
  思わず語りかけてしまうもの。

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***
写真は 私が好きなもののひとつ。
お勉強してきた生け花です。



2014年05月15日

ジャスミン

甘く香るジャスミン

数え切れないほどの
あふれる想い出

押し込めても
吹き出すように
この胸から
あふれだす

覆った目も
塞いだ耳も
押さえた口も


まるで意味のないことなの。

鮮やかに
甦る記憶

めまいを誘う
ジャスミンの香り
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***
今年もわが家の庭に咲いたハゴロモジャスミンです。


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2014年05月14日

猫のプライド

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しょうがないでしょ
所詮みなひとりきりよ

生まれたときも
死ぬ時も

だって仕方ないでしょ

自分の運命なんて
自分で決められないんだもの

アタシは猫だけど

縛られないで
生きていくのよ

ひとりでいいのよ
それが自由ってものでしょ

アタシを見習いなさい

知らん顔して
通り過ぎればいいのよ



nori56jp1 at 14:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)まとめ | 動物

2014年05月13日

振り向けば。

振り向けば十三夜の月。
離れがたき まぶしき光。

背を向け歩く哀しさ、
髪を引かれ引き返すとも
この指先は
月に届くこともなし。

さらに満ちる月、
この胸よりこぼれゆくけれど

強き光、
見上げる空に変わりなく輝く。

振り向けば十三夜の月。

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2014年05月12日

ありがとう母の日

「あぁ見つかっちゃった
 明日まで隠しておこうと思ったのに」と

玄関で迎えた私に
困ったように言ったけど
なんだかとてもうれしそうだった。

ありがとうね。
かわいいプレゼント。

これでしばらく
バスタイムが楽しみよ。
香りが好きなこと
知ってくれていたのね。

母の日を口実に
お洒落なアロマのお店で
お買い物もしたかったのね。

こんなにいい息子なのに
世の中の若き女性は
どうしちゃったのかしら。

いつか 
優しくて穏やかな女性が現れて
そばに寄り添ってくれるといいね。

母の日を
ありがとう。

またお母さん
がんばるからね。

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nori56jp1 at 10:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)家族 

2014年05月11日

あなたのもとに

あなたのもとに
幸せが訪れますように

しみじみと胸を熱くする
喜びがありますように

笑顔がこぼれる
楽しみがありますように

あなたに注がれる
ひとすじの希望の光が
常にありますように。

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***
写真は私の住む室積の海です。
穏やかな海です。


nori56jp1 at 01:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)めっせーじ 

2014年05月09日

そばにいるよ

そばにいるよ
いつだって

そばにいるよ
姿は見えなくても

そばにいるよ
振り向けばちゃんと

何も出来ない
無力な自分だけれど

いつかきっとお役に立ちたいと
懸命に生きて

そばにいるよ
祈りながら

いつだって
そばにいる

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2014年05月08日

野の花を。

少女は
野の花を
ひとつひとつ摘んで
胸に抱いて微笑む

花束が大きくなると
その目はますます
きらきらと輝き、
うふふ、と見つめる。

「その花は誰にあげるの?」
そんな問いかけに

「秘密だから教えられないの」

少女はうれしそうに答える。

野の花のブーケ
手の中いっぱい。

少女は
春を抱きしめる。

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***
写真は レースの作品のコサージュです。
あの日の少女に逢いたくなったら
花束を作ろう。
レースでも花束が作れる。
そう思って作った作品です。


nori56jp1 at 01:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年05月07日

命日

お父さんは
私に自分の人生を
なにも語らずに
天国に行ってしまった

どんなふうに生きて
何を考えて生きたか

私には
何も語らなかった

今思えば
とても静かなひとで
とても無口なひとだった

あれから丁度一年たって
今日は命日。

私は五月の風に吹かれて
空を見上げます

私はお父さんの愛に飢えて
いつもさみしかったけれど

お父さんは私を
孤独でも惨めでも
生きていける私にしてくれた

私はそれを思うとき
なんだかとても泣きたくなって

ちゃんと愛を教えてほしかった、と
言いたくなってしまう

だから私はいつか
お父さんのもとに行ったら

今度こそ絶対に
思いっきりおとうさんに
甘えさせてもらうと
思っているのです。
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***

2013年5月7日朝5時37分、享年89歳で父は亡くなりました。
愛情深い母がいつもそばにいてくれたから
父はこの世の中の誰よりも幸せな人生だったと思っています。
けれど子供たちに対して、もう少し、愛情表現をしてくれる父であったなら
私の生き方も 変わっていたのではと
時々考えます。
*****
写真は庭に咲いたむらさきかたばみです。
私はむらさきかたばみが大好きです。
自分の幼い日々を象徴するお花のような気がして
愛しい気持ちでこの花を見つめます。


nori56jp1 at 15:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)家族 

2014年05月05日

風よ吹け

風よ吹け
五月の空に

夢でふくらむ
鯉のぼり

晴れやかに
誇らしく
空を泳げ

風よ吹け
五月の空に

この夢も
向かい風を受け
空高く舞いあがれ
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nori56jp1 at 00:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)まとめ | 季節

2014年05月04日

幸せになるために。

幸せになるためには
自分を幸せにしてくれるものを
選ぶことも大切なの。

自分にとって
何が大切なことか
しっかりと見極めるの。

ささやかなわたしでも
喜ばれることができたら
とても幸せ。

「生きててよかった」って
静かに心が満たされて
しみじみと微笑む時、

きっとわたしは
言葉にできないくらい幸せ。

だからわたしは
そういうものに出逢うために
日々学び
懸命に生きるの。
 

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***
写真はお勉強した生け花です。
自分自身を磨いて
いつか 人のお役に立てる人間になりたいと
いつも願って生きています。



2014年05月02日

おしゃべりなツバメ

やぁみなさん
今年も戻ってきましたよ。

「一年間のご無沙汰でした。」

あれ、
これはちょっと
時代遅れの挨拶だったかな。

オホン!

今日はお天気も良くて
風も爽やかでゴキゲンですね。

なんてったって五月ですから
ぼくはなんだか最高の気分です。

だからぼくは
みなさんの近くまで来て
ご挨拶しているところです。

あまりに近いので
びっくりされてますが
今日は時別ですよ。

どうです。
なかなかいい声でしょう。
自分でも驚いてます。

そしてぼくはとてもおしゃれで、
ほら、のどが赤いだけではないのです。
今日は特別、青い帽子で決めてみました。
いやぁ、キマッター、って感じです。

そこでぼくに見とれているアナタ、
ご清聴ありがとう。

飛べないのではないのですよ。
ついつい気分が良くて
おしゃべりしすぎてしまいました。

またしばらくお世話になります。

では、またお逢いしましょう。

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お買いものに行ったスーパーの
手が届きそうな近い場所で
ツバメがゆうゆうとくつろいでいて
しぱらく 私も微笑んでながめていました。


nori56jp1 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)動物 

2014年05月01日

前の世で。

ある人が言いました。

「私には 次から次へと
試練がおとずれます。
乗り越えても乗り越えてもこのように
厳しいことばかりが与えられるのは
前の世で 
よほど 悪いことをしたのでしょう。」

わたしは黙って聞きました。

人生、
背負わされる者は
あれもこれも
すべてを背負い
生きていきますが

何も背負わない者は
常に人に背負わせて
生きておられるような気もします。

試練は乗り越えられる人にしか
与えられないといいますが
乗り越え続ける苦しみを思うと
「前の世で」、と
考える気持ちもわかるのです。

そして私は
黙って聞いてはいましたが

「私もそうです。
本当に
そういうことかもしれませんね。」

と、思わず心でつぶやくのです。
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***
ところで、今日は義母の命日でした。
お墓参りをしてきました。
仏壇にはアレンジの花をお供えしました。
人生について考えます。