2014年06月

2014年06月28日

絵空事でも。


自分の記憶の宝石箱に
仕舞ったものを

時々開けて眺めてみるのが
密やかな幸せ。

ほんの少しだけ
現実から離れ
夢の中で微笑む。

きれいなものしか
入れられないの。

だってわたしが一生抱えて歩く
大切な宝石箱だから。

涙のかけらも美しく
輝かないといけないの。

だから
みんな絵空事でもいいの

きれいなままに
仕舞い込むの。

きれいなものしか
ほしくないから。

****
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久々にフランス旅行の写真を眺めていて
シャガールの「夢の花束」にため息をつきました。
芸術は 心を満たしてくれます。



2014年06月26日

風のように。

季節は巡り 淡々と花は咲き

風のように 月日が目の前を過ぎていく。

すべてを 風をながめるように見送って

わたしは静かに
この場所で生きていく。

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nori56jp1 at 11:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)まとめ | 季節

2014年06月18日

白い紫陽花

雨に濡れて輝く
白い紫陽花が
わたしは好き。

雨ばかり降って
みんなが空を見上げ
ため息つく季節に

まるで
花嫁のように
きらきらと
白く輝く。

幸せはすべて
この花の中に。

この季節の幸せは
白い紫陽花の中に。

だからわたしは
雨に輝く
白い紫陽花に
寄り添ってすごすの
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nori56jp1 at 16:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年06月16日

菖蒲

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静かな水の流れが
風を誘う

菖蒲の花
まっすぐに
背を正しながら立ち
やわらかい花びらを
パラリと開く

ツンととがった蕾が開けば
はんなりと。

対比する
その美しさに
人は心惹かれ

立ちつくし、見つめる。


nori56jp1 at 10:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年06月14日

闇と光

本当にこわいのは
闇ではない

闇も
目をこらして見つめるためには
必要なもの

研ぎ澄まされた感覚を
呼び戻す。

安らぎさえも与えてくれる。

本当にこわいのは

闇に現れる光。

その正体を見極めずに
思わず飛びつく

自分自身。
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nori56jp1 at 15:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年06月13日

満月の夜は。

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満月の夜は
気をつけて。

闇に閉じ込めた記憶、
語ることのない想い出、
胸の奥に押し込めても

月の光
奥深く
光を注ぐ。

満月の夜は
気をつけて。

閉ざした扉、
開けないで。

結んだ口を
開かぬように。


nori56jp1 at 18:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)まとめ | 

2014年06月11日

さいごまて。

わたしは女性として生まれてきたのだから
死ぬまで女として生きたい。

女性ゆえの苦しみも
悲しさも知ったけれど

知ればばこその
喜びもうれしさもわかる。

女性としての試練も希望も
何ひとつ捨てることなどない。

優雅に 美しく生きて
私はさいごまで 女として生きたい。

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***
写真はドイリー最新作です。
美しいものへの憧れは
生きている限り消えることはありません。




2014年06月05日

淡々と生きる

乗り越えてみればこそ
今、静かに思う。

思わず「わたし、がんばるから」と
口を突いて出ているときは
自分の中で
苦しんでいるとき。

思い通りに行かない、
そんな焦りから
もっとがんばらねば、と
自分に言い聞かす。

自分の理想に向かっているはずなのに
努力が成果に結びつかない。
理想から遠ざかっているようにさえ感じる。

こんなはずではないのに、と
自分を責めている。

「がんばらなくてもいいんだよ」、と言われても
がんばらずにはいられない。

もっと自分が がんばれば
きっとどうにかなる、
どうにかしなくては、と思ってる。

だけど 人生は

自分の力では
どうにもならないことがあること、

懸命にがんばった人にだけは
神さまが教えてくださるのでしょう。

結果が出せることだけがすべてではない。

もがき苦しんで必死に生きたことで
知る真実は 神さまからの救いの手なのだから。

だからわたしは
この世は導かれて生きて
神さまに許されたことのみ
結果が出せるのだと思うようになった。

季節が来れば
花は咲くように
いつか自分にも順番が回ってくる。

時が来れば花は咲く。

だから生きている限り 淡々と
今すべきことを丁寧にしていきたいと思う。

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***
今年も庭に薔薇のストロベリーアイスが
可憐な花を咲かせました。
毎年咲いてくれる花が愛おしい。
そして私たち人間も
自然の中のほんの一部分であることを
忘れずに生きたいと思うのです。



雨の日の紫陽花

雨の日の紫陽花、
不思議と輝く。

また今年も梅雨が来て
雨は降り続いている。

人々は憂鬱な顔をして
足早に通り過ぎていく。

けれど紫陽花は静かな場所で
ひっそりと咲きながら
空を見上げ微笑む。

誰かを待っているように。

やがて紫陽花に降り注ぐ雨は
優しい水色に変わり
そっと 紫陽花に語りかける

「やぁ、また会えましたね」


紫陽花が七色に色を変えながら咲くのは
うれしさのしるし。
一年待ってやっと逢えた
一途な紫陽花の微笑み。
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***
今年も 庭に紫陽花が咲きました。
美しい品のある花を
見つめていると優しい気持ちになれました。




nori56jp1 at 09:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年06月02日

薔薇のアーチ

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憧れの薔薇でうめつくす
薔薇のアーチ、心の中の
私たけが知る秘密の基地

誰にも言わない本当のことは
秘密の基地に仕舞い込む

おしゃべりなひとたちは
ぺらぺらと得意気に話すけれど

わたしは外に出さないの

薔薇の棘に守られた
私だけの宝物

わたしの中の薔薇のアーチ
深呼吸して出ていくの

***
写真は近くの薔薇園での薔薇のアーチです。
五月がくれたすてきな薔薇のプレゼントを
心に映しながら 次の季節に向かいます。



nori56jp1 at 09:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年06月01日

けじめ

たとえ 居ても居なくても
どちらでもよかったとしても

たとえ 日常の喜びを
分かち合う存在になれなかったとしても

たとえ 肝心な場面で
忘れ去られ必要とされなかったとしても

すべての真実を知ればこそ

それくらいの自分だと
静かに受けとめて

黙って消え去ることが
人としてのけじめ。

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