2014年09月

2014年09月22日

彼岸花のそばで。

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秋の中
空を見上げる

彼岸花のそばに立つ

お彼岸に
突然真っ赤に咲いて

わたしを問いつめる

帰らなくていいの?
あなたの帰る場所は何処なの?と。

知らんふりして生きてきた
笑うことも
泣くこともしたくなかった

人生に起こることの意味など
もう考えたくもなかった

そんなわたしに
真っ赤に咲いた彼岸花が
問いかける


わたしは
秋の空に助けを求めるように

彼岸花のそばで
空を見上げる


nori56jp1 at 17:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年09月18日

萩の旗

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萩の花咲いて
今年も秋が来たと教えてくれる

さみしい心を埋めつくす
やさしく可愛い萩の花。

とくべつ
豪華に咲いたのは

わたしに 力をくれるため。

がんばれ、
がんばれ、と
弱いわたしを励まして

かわいい花のついた旗を
にぎやかに振ってくれる

秋の風と力を合わせ
私を応援してくれる。

だからわたしは

「やっぱり秋が好き」 と

萩の花をながめ
つぶやいてしまうのです。



nori56jp1 at 12:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2014年09月12日

秋の空

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諦めて
手放した
この掌の中には
もう何もない。

見上げる秋の空、
優しい。

心を映す
秋の空。

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nori56jp1 at 10:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)まとめ | 

2014年09月08日

ふたつの朝顔


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夏も終わった
九月の朝

遅れて咲いた
ふたつの朝顔。

つかのまに
そっと寄り添う

花開く時間は
あまりに短いけれど

運命を感じ、
どきどきして 咲いている

「なんだかわたしたち
新郎と新婦みたい。」
恥じらいながらそっとつぶやく。

「そうだね。今日は、
僕たちの結婚式かな。」
照れながら微笑む。

あぁ 今日はなんてすてきな一日。
すてきな花嫁と花婿。

見つめるわたしは
背筋をのばして
おっほんと咳ばらいをし
にわか神父さん。

わたしを見上げ
うれしそうに寄り添う
二つの朝顔。

「おめでとう」

思わずつぶやく
九月の朝。


nori56jp1 at 01:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)