2015年01月
2015年01月23日
2015年01月22日
2015年01月09日
夕日

ふと顔を上げて 窓の外を見た。
夕焼けに包まれた ピンク色の家並みに
思わず外に飛び出して 海まで走った。
「間にあったね。待っていたよ。」
美しい夕日が
穏やかに私を迎えてくれる。
「忙しかったの。ごめんなさい。」
心で夕日と語らう時間。
穏やかに満ちる時。
夕日に照らされて輝くさざ波。
優しい風景にほっとする。
日没まであとすこし。
沈む瞬間は見ないの。
だってさみしくなるから。
「どうか私を見送ってね」
私は夕日に背を向けて歩き出す。
「ありがとう。またあした。」
背中を押す声に 私は微笑むけれど
胸が熱くて泣きそうになってる。
「また来るね。
これからは もっといっぱい。」
歩きながら 私はつぶやくの。
2015年01月06日
2015年01月02日
消えた影
強い光の中で立つあなたに
あなたの影は言いました。
「私はあなたの影ですが
もう あなたから離れます」
それはあなたが絶好調の時でした。
気にもとめていなかったあなたは
心の中で思います。
「私の影がわたしから
離れられるわけがない。」
あなたは心でそう思い、
てきとうに受け流してしまいました。
放っておいてもついてくる、
それが影というものだろう。
変なことを言うやつだ、と。
あなたの影には
あなたの思うことはすべて伝わっていました。
影は黙っていましたが
心の中でつぶやきました。
「強い光を受ければ受けるほど
わたしという影は強まります。
けれど、まぶしい光、
色とりどりの美しい光に照らされた
今のあなたは、
自分の影を振り返って見ることも忘れてしまいました。
つねにそばにいて
あなたを見ているわたしだからこそ
あなたのすべてが見えてしまいます。
もう わたしは必要ないようです。」
そうつぶやくと一瞬にして
静かに消えてなくなりました。
影を失くしたあなたは
まさか、とは思いましたが
特には何も困りませんでした。
さして影響のないことだ、と
知らん顔で過ごしていました。
雨の日や雲のかかる日には
まったく気にもなりませんでした。
どうってことないと思っていました。
けれど お日さまが燦々と注がれる日には
影のない自分を見て あらためて驚きました。
そして光が注がれる時には
消えた影のことを考えるようになりました。
あるべきものがない自分、に気づいたからです。
光と影は ひとつのものでした。
光があるから影があり、
強い影がある時は自分に
強い光が注がれていました。
そのことを知るべきでした。
影のないあなたは
もう知らん顔で生きることを決めました。
けれど時々 何かが足りないと
少し考えるようになりました。
消えた影は
あなたの心に影を落とし
あなたの胸の中で存在するようになりました。
失くした影をあなたは常に探しているのでした。
あなたの影は言いました。
「私はあなたの影ですが
もう あなたから離れます」
それはあなたが絶好調の時でした。
気にもとめていなかったあなたは
心の中で思います。
「私の影がわたしから
離れられるわけがない。」
あなたは心でそう思い、
てきとうに受け流してしまいました。
放っておいてもついてくる、
それが影というものだろう。
変なことを言うやつだ、と。
あなたの影には
あなたの思うことはすべて伝わっていました。
影は黙っていましたが
心の中でつぶやきました。
「強い光を受ければ受けるほど
わたしという影は強まります。
けれど、まぶしい光、
色とりどりの美しい光に照らされた
今のあなたは、
自分の影を振り返って見ることも忘れてしまいました。
つねにそばにいて
あなたを見ているわたしだからこそ
あなたのすべてが見えてしまいます。
もう わたしは必要ないようです。」
そうつぶやくと一瞬にして
静かに消えてなくなりました。
影を失くしたあなたは
まさか、とは思いましたが
特には何も困りませんでした。
さして影響のないことだ、と
知らん顔で過ごしていました。
雨の日や雲のかかる日には
まったく気にもなりませんでした。
どうってことないと思っていました。
けれど お日さまが燦々と注がれる日には
影のない自分を見て あらためて驚きました。
そして光が注がれる時には
消えた影のことを考えるようになりました。
あるべきものがない自分、に気づいたからです。
光と影は ひとつのものでした。
光があるから影があり、
強い影がある時は自分に
強い光が注がれていました。
そのことを知るべきでした。
影のないあなたは
もう知らん顔で生きることを決めました。
けれど時々 何かが足りないと
少し考えるようになりました。
消えた影は
あなたの心に影を落とし
あなたの胸の中で存在するようになりました。
失くした影をあなたは常に探しているのでした。