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ふるさとをあとに
東に向かう

年老いた父は
逢うたびに小さく
ほがらかな母の
笑顔は変わりなく

母いればこそ
いつもふるさとは恋しく
父いればこそ
いつもふるさとに帰らねばと思う

しばしの帰郷
あわただしく時は過ぎ

いつしか心は
今住む場所へと急ぐ

母いればこそ
ふるさとは愛しく
父いればこそ
ふるさとが誇らしい


ふるさとをあとに
見上げる空に
目に沁みる青

またここから
私は生きていける