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命燃やして今年も咲いた

わたしは春の青空が恋しくて
今年も精一杯こうして咲いたの

去年の約束
「また君ときっと逢おう」と・・・

けれど
見上げる空に 青空はなく
貴方を覆う厚い雲

もう何日も曇り空
逢いたい貴方の姿は見えず

私は何日も待ち続けた
来る日も来る日も・・・


雲が立ち込める空の下では
私は雲と同じ白い色

人も私を見上げることもなく
足早に過ぎていく

あの日の約束忘れなかった
静かに貴方と語らいたかった

青空の下
見守られながら
はらはらと舞うことを夢みていたの


突然の雷
強い雨


私はまた次の年へと
望みをつないで
人知れず散っていく

いつの日か
大きな貴方にいだかれて
咲ける日を祈りながら・・・

貴方に逢えること
祈りながら・・・・

「きっと逢いましょう いつかまた」