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クローバーの絨毯で
花飾りを編んだ
春の香りがする
静かな陽だまりで。

見上げる空には
まぶしい青空と
ふわふわと浮かぶ
白い綿菓子のような雲

幼い少女は
ひとりすごすの時を
優しい春の中で
幸せな未来を夢見た

さみしさも
哀しみも
すべてを抱きしめる
やさしいふるさとの
景色がいつもそこにあった



あれからくり返す
4つの季節が
私の前を何度通り過ぎただろう


ふるさとを離れ
知らない町から町
振り返ることもせずに
旅を続けた

夢中で駆け抜けた
精一杯の日々に
間違っているかどうか
自分に問うこともできなかった


生きることは
傷つくことだろうか
生きることは
悲しみを知ることだろうか

信じることに
何の意味があったの
本当のことを
誰が伝えてくれるの?



私は帰ろう
ふるさとに帰ろう



草の匂い
お日さまの香り
忘れてしまったものを
もう一度思い出して・・・・


母さんの声がする
やさしいふるさとへ

私の名を呼ぶ
やさしいふるさとへ