父の日きっと待っている。

2010年06月23日

かたばみの記憶

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むらさきかたばみ
遠い記憶。

ひっそりと
けれど気がつけは
いつもそばに。

優しい母さんの声がする
午後の庭に

野良犬が聞き耳を立てながら
昼寝する。

私はうれしくて
話しかけてながめる。

「今日は来てくれたのね。
 朝はどこに行ってたの?
 楽しいことがあったかな?
 待ってたよ。」

野良犬は 安心したよ、と言うように
「ふーん」と鼻で大きく息をして
わが家のようにくつろいで
私の話を聴いている。

サッシを開け放ち
光差し込む静かな午後。

そんな庭の隅で

ひっそりとかわいい
むらさきかたばみ

静かに揺れて

おしゃべりな
わたしのお話聴いている。

かたばみもまた
安心したように。

幼いわたしの視線の中に

いつもあった
むらさきかたばみ

ちゃんといつもながめてた。

むらさきかたばみは
幸せな記憶。
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