
くさらない
くさらない
冷たい場所で
育つ私の根っこは
くさらない
くさらない
冬の寒さに
耐える時は
そして
待ちに待った春が来て
晴れやかに咲いても
それはただ
自分の持っているものを出しただけ
それが決してゴールではなくて
本当の喜びはその先にあること
私は知っているから
花を咲かせて
ひと安心
やっとそれから
ふかふかの
土のおふとん
かけてもらえて
私はむにゃむにゃいい気持ち
夢を見ながら眠るのよ
長い長い夢を見る
そして春には
土の中
静かに
ひっそり花を咲かせる
くさらない
くさらない
望むように
咲けないとしても
くさらない
くさらない
耐え忍ぶ冬が
命をつなぎ
私を守ってくれていたこと
知るときがきっと来るから
くさらない
そうだなぁ、って。
地面に足を踏み締めると 冬の凍てついた土が やわらかな春の土に変わっていました。
冷たい世界があるから 暖かい世界が 輝きを増し 悲しい世界があるから 歓びの世界が増す。
正反対なことがあって 生きてることの素晴らしさを感じる。
春も もの想う季節ですね!
我れも又 生まれかわるよ 春の土
by菫草
春の土のように 私も心機一転♪
のりえさんの詩、いつも考えさせられます。