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桜の花 四月の空をいっぱいにして
風誘う午後に

ただひとり
花びらの中立ちつくす

乱れ散る花びらは
生きている証し

この胸の傷口を防ぐように
花びらが注がれる


桜吹雪の中
泣いてしまいたい

やがて花びらに埋めつくされる
満開の花の下で。