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愛は
未完成のまま終わるから美しい

別れは
涙が枯れるほど泣けたことほど
ずっと忘れない

桜は
一番美しい瞬間(とき)に
無情の風に散らされるから

ひとはみな
人生を重ねる

未完成が
この胸に残る

追いかけても
届かない
この胸の痛みに耐えて

いつかまた
再びの夢を祈る

だから
桜の木の下で
思い切り泣かせて

桜吹雪の中
泣かせて