冷たい風の中
空を見上げれば
白い雪が舞う

人生を悟っても
悟りきれない

未完成の私が
立ちつくしている

これは宿命?

たぶんそう

自分の意志に関係なく
すべてが動き
導かれていく

無力さに打ちのめされながら

それでも
ひとつふたつ
出来ることを見つけて
生きる歓びを知る

変わりゆく時代
人生の悲しみも
たくさん知ったけれど

ふと 見上げる空に舞う
雪を見上げる一瞬は
あの日のまま

夢見た あの日の
空とおなじ

ただ
雪と空に包まれて

あの日と同じ
ひとりきりのわたし