空を見上げれば
青く高い空がどこまでも広がるから

「んーーっ」と
吸い込まれるように
私は空を見上げて立ち止まっている。

夕暮れには
海を染めて
夕陽が今にも沈みかけているから

思わず「待って!!」と言いながら
私は海に向かって走っている。

そして夕陽の反対側の
山から まあるい月が昇り
こぼれるような大きさに
この手が届きそうだから

「わぁ」と声を上げならが
今度は山に向かって走る

秋は
遠い空ばかり見つめて
子どものように声を上げながら
心が はねて
しあわせな季節
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