2021年05月07日00:22教えていただいたことをいつも胸に。
教えていただいたことをいつも胸に。

実は 先月 私の習っている日舞の師匠(おおせんせい)が亡くなられました。
私は 今まで身近な人を失ったことがなかったため
本当にショックは大きく いろいろと現実を受け止めるまでに時間がかかりました。
このことを口にすることも辛くてできませんでした。

つい先日まで お元気で
しゃきっとしていらっしゃるお師匠さんを拝見したのに・・・と 
とても信じられない想いでしたので 
葬儀の日 お師匠の胸元にお花を手向けたときは
本当に泣けて泣けてどうしようもありませんでした。
大切な人を失うということは こんなにも悲しく虚しいものなのかとやりきれない想いです。
あまりにも認めたくない現実だったからです。

「変わる素晴らしさ、変わらない素晴らしさ」(2003.5.23)でも書いていますが
師匠の言葉は本当に胸に沁みるものでした。
当時は何を言われても涙が出てしまう私でした。
今しみじみ お師匠が私に投げかけてくださった言葉をかみしめています。
日舞をもう一度習いたいと 先生を捜して こうしてお師匠とご縁があったことを感謝せずにはいられません。
途中からお師匠のお弟子さんへと教えていただく方は変わりましたが
お師匠に直接ご指導していただいたことがあるというのは
今思うとあまりにもうれしく誇れることです。
身に余る光栄としか言いようがありません。

お師匠はいつもたくさんのお弟子さんのことを考えていらっしゃいましたし
踊りのことをいつも考えていらっしゃいました。
あまりにも偉大で 素晴らしい師匠でした。

最後にお逢いした時の お師匠の言葉を思い出します。

「きものを着るときは きものにも "今日はかわいく着せてちょうだいね"って
 話しかけてあげるのですよ。
 着てあげてる、ではないのですよ。
 私はいつもそうしています。
 そういう心が大切だと思うのですよ。」
 そう言って 少女のような表情をされたことを今も忘れられません。
 
人生の師と仰ぐ人を 失うということは なんとも虚しく悲しいものですが
どうか見守ってくださいと心の中で手を合わせ
これからの日々 背すじを伸ばして しゃんとして生きて行きたいと思っています。

そして今想うのです。
今 自分にできることを精一杯、悔いを残さずに・・・と。

(2006.11.25)

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