いつも思っちょるんよ

心の中にあるのは
華山のそびえる
私の生まれ育った町

春になって5月が来るとね

長正司の藤棚に
藤の花がきれいに咲いて
甘い香りに包まれるんよ

6月になれば蛍まつり

木屋川の静かな流れに
蛍が乱れ飛んで

手の中に 蛍を入れて
そっと覗いたその手の中に
やさしい光

思わず声を上げた幼い日

懐かしいんちゃ

神上寺の静けさも
木漏れ日も

徳仙の滝の
水の冷たさも
私は好きじゃったんよ

一の俣の温泉の湯も
私にとっては日本一

ほんとはいつも帰りたい
いつも帰りたいんよ

やさしい母さんが
いつも待ってくれちょるのに・・・

いつも心配してくれちょるのにね
なかなか帰ることが出来んでいるの

いつも思い描く懐かしいふるさと

「がんばりいよ」って
励ましてくれるふるさと。