のりえの音楽の輪・別館

言葉は憧れ、言葉は人生。そして、言葉は心を解き放す自由の翼です。

2008年09月

彼岸花と秋桜と。

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彼岸花と秋桜

秋の青空のもと
一緒に咲いてる

彼岸花は几帳面。
筋を通して お彼岸に
背筋を伸ばしてきちんと咲いた。
今年もきっちりお約束果たし
誇りをもってしゃんとして。

ところがせっかく咲いたのに
自分のそばでは秋桜が
ふわふわゆらゆら咲いている。

せっかくきちんと咲いたのに
秋のお空も見えづらい。

私だけを見て欲しいから
葉っぱもつけずに
真っ赤にきれいに咲いたのに。

彼岸花はたまらなくなり
秋桜にこう言いました。

「あなたとは私は違いすぎる。
 気ままで風まかせなあなたの生き方が
 私にはわからない。
 自由でふらふら いい加減
 それでいて優しげに咲いて
 いつもみんなに愛される

 あなたのそばで
 私は咲きたくはないの。」

そうしたら
コスモスは身体を自分に近づけるようにして
微笑んで言いました。


「私もあなたと同じ秋に咲く花。
 私もあなたの仲間です。

 そして私もあなたと同じように 
 悲しみもいっぱい知っています。
 だからこそ こうしてあなたと同じ季節に
 こうして咲いているのです。
 私は風にこの身をあずけながら咲くことしか出来ません。
 私はあなたの美しさもよく知っています。
 決して私は空ばかり眺めてはいません。
 あなたのそばで
 あなたが誇り高く咲いている姿もいつも見ています。

 だからどうぞ私もいっしょに
 あなたのそばで咲かせてくださいな」

彼岸花は何も答えずに
黙っていましたが
本当は胸が熱くなり
ますます赤く咲きました。

対照的な二人だけれど
いつしか二つの花は打ちとけて
静かな丘で空を見上げて語らいました。

秋の空は より青く澄み切って
ふたつの花を包んでいました。

秋風もうれしそうに
いつもより優しく吹きました。

彼岸花と秋桜と。

静かな秋の物語。

十五夜

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月は十五夜

高い空の彼方から
白い光
心の闇に注いで


夜は闇

すべてを消し去るように
真っ暗に
この心を包んで


ただ
一筋の光
受けとめるとき

尊い光に導かれるように
私はまた
生きていける

今夜は中秋の名月

月は満ち
そしてゆっくりと欠けていく

すべてあるがままに・・・

今このときの
十五夜の清い光
この胸にうけとめよう

そしてただ
美しく生きることを
私は願いたい

もっているものぜんぶ

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私の持っているもの全部
全部あなたにあげる

そして私の手の中には
何もなくなってしまっても

何も残っていなくても

いいの
私は本当に

本当にうれしいから。

私の持っているもの全部
全部あなたにあげる

それですべてが終わってしまっても

幸せな想い出は
この心に。

いつまでも残る
あふれるほどの幸せな記憶。
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萩の花咲いた。

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萩の花
今年も咲いて

つぶやくように
思い出をたどる

すべてが変わっても
季節はめぐり
また花は咲く

かわいい
小さな花が

私にむかって
語りかける

そう・・そんなこともあったのね

楽しいことも
悲しいことも

そして
ひたむきに生きたのね

だから
もういいのよね


愚かさも
弱さも

秋はわかってくれるもの

また 髪の毛が伸びるといいな
優しく女らしく生きたいの

萩の花
いのち燃やす

静かな秋の中で。

私の大好きな花。

「9月は空」

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9月は空

見上げる空は
青く青く
目に沁みるほどに

9月は空

無限の広がり
高く高く
遠い記憶呼び戻すように

淋しさも
悲しさも
すべて
遠い遠い彼方に。

9月は空

心を自由にして
秋風のように
私も旅立とう

ひとり
愛を胸に。
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のりえ

大切なことを
学び続ける人生にします。
「日々是精進」
sinse 2006.1.12

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