のりえの音楽の輪・別館

言葉は憧れ、言葉は人生。そして、言葉は心を解き放す自由の翼です。

2010年03月

桜と十五夜お月さま

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十五夜お月さま
孤独な空より

見下ろす闇に
白い白い桜がもえる

 私は私はここですよ

 お話ししましょう
 こんな夜は

 十五夜お月さま
 あなただけ
 私のおはなし
 聴いてくださいな

十五夜お月さま
言いました

 わかっていますよ
 あなたのことは
 けれど私もあなたも
 美しく生きることがすべて。

 どうぞ何も語らずにいてください
 それがあなたと私の宿命。

十五夜お月さまと桜の花は
静かに静かに夜の中

優しい優しい夜の中。

旅立つ君へ。

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君が旅立つ日
母さんは泣き続けた

思い出が溢れ続け
押し寄せるその中で。

幼い頃から今日までの君を
もう一度この胸に抱きしめたくて。

君が旅立つ日
父さんは涙をこらえた

責任をただ果たすことに
懸命だった今日までの日々。

君がいてくれたからこそ
みんな頑張れた

いろんなとこに行ったね
楽しかったね

笑うときも
涙が流れる時も
いつも
いつもいっしょだったね。

どんなことも乗り越えられたのは
君の見上げる素直な瞳と
やさしい笑顔があったから。

お兄ちゃんになったその日から
君はいつも我慢し続けてくれた

もっと甘えたかっただろう
もっともっと抱っこしてほしかっただろう
そのことをいつも
母さんと父さんは想っていたよ

だめな親でも
君は決して責めなかったね。

君がいてくれたから
みんな成長できた。

ありがとう
ありがとう


そしていつのまにか
君は大人になって

一人で歩き始める

旅たちの日

空は青かった

そして君は振り向きもせずに
まっすぐに進みだした

新しい街と
新しい人の中で

君が幸せを感じてくれることを
祈っている


愛してる
みんな君を。

旅立つ君へ。

桜咲く この春の日に。

誰より愛おしい
抱きしめたい君へ。

やさしいふるさとへ。

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クローバーの絨毯で
花飾りを編んだ
春の香りがする
静かな陽だまりで。

見上げる空には
まぶしい青空と
ふわふわと浮かぶ
白い綿菓子のような雲

幼い少女は
ひとりすごすの時を
優しい春の中で
幸せな未来を夢見た

さみしさも
哀しみも
すべてを抱きしめる
やさしいふるさとの
景色がいつもそこにあった



あれからくり返す
4つの季節が
私の前を何度通り過ぎただろう


ふるさとを離れ
知らない町から町
振り返ることもせずに
旅を続けた

夢中で駆け抜けた
精一杯の日々に
間違っているかどうか
自分に問うこともできなかった


生きることは
傷つくことだろうか
生きることは
悲しみを知ることだろうか

信じることに
何の意味があったの
本当のことを
誰が伝えてくれるの?



私は帰ろう
ふるさとに帰ろう



草の匂い
お日さまの香り
忘れてしまったものを
もう一度思い出して・・・・


母さんの声がする
やさしいふるさとへ

私の名を呼ぶ
やさしいふるさとへ

私は桜

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命燃やして今年も咲いた

わたしは春の青空が恋しくて
今年も精一杯こうして咲いたの

去年の約束
「また君ときっと逢おう」と・・・

けれど
見上げる空に 青空はなく
貴方を覆う厚い雲

もう何日も曇り空
逢いたい貴方の姿は見えず

私は何日も待ち続けた
来る日も来る日も・・・


雲が立ち込める空の下では
私は雲と同じ白い色

人も私を見上げることもなく
足早に過ぎていく

あの日の約束忘れなかった
静かに貴方と語らいたかった

青空の下
見守られながら
はらはらと舞うことを夢みていたの


突然の雷
強い雨


私はまた次の年へと
望みをつないで
人知れず散っていく

いつの日か
大きな貴方にいだかれて
咲ける日を祈りながら・・・

貴方に逢えること
祈りながら・・・・

「きっと逢いましょう いつかまた」

春の風

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春の風
春の風
やさしい

さよならを乗り越えて
ひとり立つ君に

さぁ行きなさいと
ささやく

花は舞い
風の中
どこまでも・・・

さみしさも
乗り越えて

君もきっと飛べるから

たどり着ける
新しい場所


誰かがそこで
君を待っている


孤独を乗り越えて
新しい世界へ

春の風
春の風
見守っているよ

帰りたいふるさと

いつも思っちょるんよ

心の中にあるのは
華山のそびえる
私の生まれ育った町

春になって5月が来るとね

長正司の藤棚に
藤の花がきれいに咲いて
甘い香りに包まれるんよ

6月になれば蛍まつり

木屋川の静かな流れに
蛍が乱れ飛んで

手の中に 蛍を入れて
そっと覗いたその手の中に
やさしい光

思わず声を上げた幼い日

懐かしいんちゃ

神上寺の静けさも
木漏れ日も

徳仙の滝の
水の冷たさも
私は好きじゃったんよ

一の俣の温泉の湯も
私にとっては日本一

ほんとはいつも帰りたい
いつも帰りたいんよ

やさしい母さんが
いつも待ってくれちょるのに・・・

いつも心配してくれちょるのにね
なかなか帰ることが出来んでいるの

いつも思い描く懐かしいふるさと

「がんばりいよ」って
励ましてくれるふるさと。

勝ち負けがあるとしたら。

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ずっと守られて生きてきた。

ささやかな人生でも
常に恵まれて
思うようにすべて運んだ。

苦労を知らず
雨風も受けず
人と競うこともせず

天の恵みは常に
自分に注がれているように思えた。

こわいものなしで
自信にあふれ
思いのままに突っ走った。


人生に勝ち負けがあることを知った。

「負け」を初めて味わったのは
そう遠くない過去こと。

初めての挫折。

一方的に非難されても
言い訳はしない、と決めていた。
それがせめてもの自分への誇りだった。

負けることも大切だと
やっと思えるようになった。
悔しさも自分を成長へと導く。


自分を見つめなおし
反省して
また新しい自分へと
変わる努力をする。

挫折を知ればこそ見えることも
わかることもたくさんあった。
真実が きちんと見えるようになった。

人を押しのけてまで
たどり着きたい場所なんてない。
そこに何があるというのか。

人生は まだ道の途中。

まだ成果などでなくていい。
今はただ 信じる道を進もう。

春の雨

突然の春の雨

このまま濡れていきましょう

春の雨は優しいから。

出逢いと別れ繰り返しても
消えない記憶

雨の中も風の中も
甦る悲しみ

忘れないのは その記憶を
自分がいつまでも
抱きしめていたいものだからでしょう。

いつか優しい春の風に吹かれ
穏やかな光に包まれて

思い出さない自分がいるとしたら

やっと心が解き放された時。

私はとても自由でしょう。

だから・・・

静かに時を重ねましょう。

長い長い人生だから。

時には春の雨に濡れながら。



三月が好き

201003011937000


三月が好き

生まれたときから
きっと。

初めて感じた
光も風も
眼に映るものすべて

それは三月から始まった

私にとってはすべて・・・・

沈丁花 水仙 ヒヤシンス
いい香りに包まれる穏やかな季節に

やさしい母の愛に包まれながら
私は生まれた

生まれたときから
私は幸せだった

きっと誰よりも・・・

だから何があったって
私は大丈夫
どんな時も・・・・


三月が好き

祝福に包まれる季節

生まれてきた歓びを
かみしめる季節
Profile

のりえ

大切なことを
学び続ける人生にします。
「日々是精進」
sinse 2006.1.12

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