1.
かたばみの 花咲いて
しずかに揺れる午後
わたしは見つめているの
幼いわたしを
ふるさとは変わらずに
ひっそりと静かに
あの日と同じように
春の花が咲くかしら
優しいおかあさんが
いつも抱きしめてくれた
野の花も美しい
ふるさとに帰ろう
2.
かたばみは 陽をあびて
優しい風に揺れる
小さなこの世界を
よろこびで満たして
ふるさとは変わらずに
この胸の時を戻し
私を少女にして
春の花をくれるかしら
優しいおかあさんが
いつも待っていてくれた
野の花も美しい
ふるさとに帰ろう
優しいおかあさんが
いつも私の名を呼んだ
野の花も美しい
ふるさとに帰ろう