のりえの音楽の輪・別館

言葉は憧れ、言葉は人生。そして、言葉は心を解き放す自由の翼です。

2011年05月

かたばみのうた

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1.
かたばみの 花咲いて
しずかに揺れる午後
わたしは見つめているの
幼いわたしを
ふるさとは変わらずに
ひっそりと静かに
あの日と同じように
春の花が咲くかしら
 優しいおかあさんが
 いつも抱きしめてくれた
 野の花も美しい
 ふるさとに帰ろう
2.
かたばみは 陽をあびて
優しい風に揺れる
小さなこの世界を
よろこびで満たして
ふるさとは変わらずに
この胸の時を戻し
私を少女にして
春の花をくれるかしら
 優しいおかあさんが
 いつも待っていてくれた
 野の花も美しい
 ふるさとに帰ろう

 優しいおかあさんが
 いつも私の名を呼んだ
 野の花も美しい
 ふるさとに帰ろう

ストロベリー・アイス

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ストロベリー・アイス かわいい

5月の風に吹かれ
微笑むように

やわらかいフリルで
少し はにかむように。

恋をした日は
きっと こんな風にほほ染めて

夢を描き
五月の風の中で揺れるもの。

ストロベリー・アイス ささやく

甘くそっと
私の耳元で。

「いつまでも忘れないで。
 いつまでも変わらないで。
 その心は きれいなままで
 瞳の輝く 少女のままでいて。」


ストロベリー・アイス 見上げる。

見つめるわたしを。

頑張るわたしは。

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頑張るわたしは
支えられているわたし。

ひとりで頑張れた、
なんて思わない

頑張る時は
きっとまわりの人が
わたしをいっぱい
支えてくれている時。

私が必死になれば
まわりも必死で

人のためにと思いながら
人の支えを誰よりもらって。

担いだつもりで
自分までまわりに担がせて。

だからわたしは頑張らず

「できるからさせていただくの」と
すっと動けるようになりたい。

必死で頑張っている人に
誰もお願いごとはできないから。

人の支えにはなれないから。

普段どおり淡々と。

満月とわたし

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ただ
月あかりめざし
進むわたしに

注がれる月のしずく。

満月が見てる
ひとりぼっちのわたしを。


手をさしのべて
追いかけても
届くはずもない

なのに
月は見てる
瞬きもせず

こんな小さな
ひとりぼっちのわたしを。

大きな宇宙の中の
満月とわたし。

心の闇に注がれる光。

何も言わなかった。

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何も言わなかった

その気持ちを
あなたなら わかってほしい

言ってもわからないと
思ったのではない

あなたなら
いつか

言わなくても
きっとすべてをわかっくれると
信じたから

二人の絆を信じたから。

わたしは今
自分を律しながら
祈りの中で生きています

いつかきっと
あなたのそばで

微笑む日を夢見ながら。

5月の風に。

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5月の風に乗って
おかあさんは突然逝ってしまった

苦しみに耐えながら
最後まで生きる手本を見せてくれた

おかあさんが教えてくれたこと。
いつもきれいに掃除をすること

おかあさんが教えてくれたこと。
何事も手を抜かず全力で人のために尽くすこと。

おかあさんが教えてくれたこと。
人に迷惑をかけずに 胸を張って自分の生き方を貫くこと。

強い強いおかあさん。
負けず嫌いのおかあさん。

最後まで
強く
最後まで
闘って

だけど

病気には勝てなかった。

私はいつも思い出す
おかあさんの好きな花が
咲く季節には。

私はいつも思い出す
5月の風に ひとり
吹かれる日には。

おかあさんの貫いた
その誇りを受け継いで
私はしっかり生きていく。

私を守ってくれた
おかあさんの分まで

せいいっぱい。

****
5月1日、義母が天に召されました。
本当に 最後の最後まで
尊敬できる 生きる姿でした。
Profile

のりえ

大切なことを
学び続ける人生にします。
「日々是精進」
sinse 2006.1.12

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