のりえの音楽の輪・別館

言葉は憧れ、言葉は人生。そして、言葉は心を解き放す自由の翼です。

2014年05月

レモン色の想い出

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レモン色の想い出は
わたしを少女にしてくれる

いいの
すべては
わたしの夢の中のこと

だからわたしは
すべての記憶を
レモン色に変えていくの

酸っぱくても
爽やかに残る

きれいな記憶に変えていく。

レモン色の想い出は
ちょっぴり切ない
わたしの夢の物語

薔薇の悲しみ

どこにでもある
平凡な薔薇だと
手放した薔薇を

探す薔薇園で
その花は見つからない。

色とりどり
薔薇は咲き乱れるけれど

たったひとつ
探す薔薇は どこにもない。

こんなにも薔薇は咲き
甘く香るけれど
あの薔薇の香りとは違っている。

その時 初めて知るのでしょう。

手放した薔薇の美しさ。
薔薇の優しさ。

そして薔薇の悲しみを。

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***
近くの薔薇園の薔薇を
ながめてきました。



朝焼けの海

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朝焼けの海に
こぎ出す船が
静かに海を滑っていく

見渡す限り
うろこの雲は
新しい光で染められて

長い夜は
明けたのだと
私に告げている

さまよい続け
たどり着いたこの海

どこに向かうか
今はわからないけれど
光射すほうに
こぎ出してみたい。

ほんの一瞬の
鮮やかな朝焼けが

旅立ちの背中を押している。


****
写真は指宿のホテルで見た朝焼けです。
まだ5時前でした。
あっという間に消えてしまいました。
一瞬ですが 素晴らしい空でした。


月明かり

旅の空の下では
自分の帰りたい場所がわかる

見知らぬ場所でも
月は変わらずに姿を現し
空から微笑む

そしてその場所を
そっと照らし
教えてくれる

人はきっと

自分の帰りたい場所が知りたくて
旅をするのだろう
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***
写真は博多で見上げた十五夜です。

私が好きなもの

私が好きなもの
  季節を感じられるもの。

私が好きなもの
  色から力を受けるもの。

私が好きなもの
  心が安らぐ香りがあるもの。

私が好きなもの
  心が自由になれるもの。

私が好きなもの
  思わず語りかけてしまうもの。

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***
写真は 私が好きなもののひとつ。
お勉強してきた生け花です。

ジャスミン

甘く香るジャスミン

数え切れないほどの
あふれる想い出

押し込めても
吹き出すように
この胸から
あふれだす

覆った目も
塞いだ耳も
押さえた口も


まるで意味のないことなの。

鮮やかに
甦る記憶

めまいを誘う
ジャスミンの香り
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***
今年もわが家の庭に咲いたハゴロモジャスミンです。

猫のプライド

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しょうがないでしょ
所詮みなひとりきりよ

生まれたときも
死ぬ時も

だって仕方ないでしょ

自分の運命なんて
自分で決められないんだもの

アタシは猫だけど

縛られないで
生きていくのよ

ひとりでいいのよ
それが自由ってものでしょ

アタシを見習いなさい

知らん顔して
通り過ぎればいいのよ

振り向けば。

振り向けば十三夜の月。
離れがたき まぶしき光。

背を向け歩く哀しさ、
髪を引かれ引き返すとも
この指先は
月に届くこともなし。

さらに満ちる月、
この胸よりこぼれゆくけれど

強き光、
見上げる空に変わりなく輝く。

振り向けば十三夜の月。

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ありがとう母の日

「あぁ見つかっちゃった
 明日まで隠しておこうと思ったのに」と

玄関で迎えた私に
困ったように言ったけど
なんだかとてもうれしそうだった。

ありがとうね。
かわいいプレゼント。

これでしばらく
バスタイムが楽しみよ。
香りが好きなこと
知ってくれていたのね。

母の日を口実に
お洒落なアロマのお店で
お買い物もしたかったのね。

こんなにいい息子なのに
世の中の若き女性は
どうしちゃったのかしら。

いつか 
優しくて穏やかな女性が現れて
そばに寄り添ってくれるといいね。

母の日を
ありがとう。

またお母さん
がんばるからね。

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あなたのもとに

あなたのもとに
幸せが訪れますように

しみじみと胸を熱くする
喜びがありますように

笑顔がこぼれる
楽しみがありますように

あなたに注がれる
ひとすじの希望の光が
常にありますように。

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***
写真は私の住む室積の海です。
穏やかな海です。

そばにいるよ

そばにいるよ
いつだって

そばにいるよ
姿は見えなくても

そばにいるよ
振り向けばちゃんと

何も出来ない
無力な自分だけれど

いつかきっとお役に立ちたいと
懸命に生きて

そばにいるよ
祈りながら

いつだって
そばにいる

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野の花を。

少女は
野の花を
ひとつひとつ摘んで
胸に抱いて微笑む

花束が大きくなると
その目はますます
きらきらと輝き、
うふふ、と見つめる。

「その花は誰にあげるの?」
そんな問いかけに

「秘密だから教えられないの」

少女はうれしそうに答える。

野の花のブーケ
手の中いっぱい。

少女は
春を抱きしめる。

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***
写真は レースの作品のコサージュです。
あの日の少女に逢いたくなったら
花束を作ろう。
レースでも花束が作れる。
そう思って作った作品です。

命日

お父さんは
私に自分の人生を
なにも語らずに
天国に行ってしまった

どんなふうに生きて
何を考えて生きたか

私には
何も語らなかった

今思えば
とても静かなひとで
とても無口なひとだった

あれから丁度一年たって
今日は命日。

私は五月の風に吹かれて
空を見上げます

私はお父さんの愛に飢えて
いつもさみしかったけれど

お父さんは私を
孤独でも惨めでも
生きていける私にしてくれた

私はそれを思うとき
なんだかとても泣きたくなって

ちゃんと愛を教えてほしかった、と
言いたくなってしまう

だから私はいつか
お父さんのもとに行ったら

今度こそ絶対に
思いっきりおとうさんに
甘えさせてもらうと
思っているのです。
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***

2013年5月7日朝5時37分、享年89歳で父は亡くなりました。
愛情深い母がいつもそばにいてくれたから
父はこの世の中の誰よりも幸せな人生だったと思っています。
けれど子供たちに対して、もう少し、愛情表現をしてくれる父であったなら
私の生き方も 変わっていたのではと
時々考えます。
*****
写真は庭に咲いたむらさきかたばみです。
私はむらさきかたばみが大好きです。
自分の幼い日々を象徴するお花のような気がして
愛しい気持ちでこの花を見つめます。

風よ吹け

風よ吹け
五月の空に

夢でふくらむ
鯉のぼり

晴れやかに
誇らしく
空を泳げ

風よ吹け
五月の空に

この夢も
向かい風を受け
空高く舞いあがれ
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幸せになるために。

幸せになるためには
自分を幸せにしてくれるものを
選ぶことも大切なの。

自分にとって
何が大切なことか
しっかりと見極めるの。

ささやかなわたしでも
喜ばれることができたら
とても幸せ。

「生きててよかった」って
静かに心が満たされて
しみじみと微笑む時、

きっとわたしは
言葉にできないくらい幸せ。

だからわたしは
そういうものに出逢うために
日々学び
懸命に生きるの。
 

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***
写真はお勉強した生け花です。
自分自身を磨いて
いつか 人のお役に立てる人間になりたいと
いつも願って生きています。

おしゃべりなツバメ

やぁみなさん
今年も戻ってきましたよ。

「一年間のご無沙汰でした。」

あれ、
これはちょっと
時代遅れの挨拶だったかな。

オホン!

今日はお天気も良くて
風も爽やかでゴキゲンですね。

なんてったって五月ですから
ぼくはなんだか最高の気分です。

だからぼくは
みなさんの近くまで来て
ご挨拶しているところです。

あまりに近いので
びっくりされてますが
今日は時別ですよ。

どうです。
なかなかいい声でしょう。
自分でも驚いてます。

そしてぼくはとてもおしゃれで、
ほら、のどが赤いだけではないのです。
今日は特別、青い帽子で決めてみました。
いやぁ、キマッター、って感じです。

そこでぼくに見とれているアナタ、
ご清聴ありがとう。

飛べないのではないのですよ。
ついつい気分が良くて
おしゃべりしすぎてしまいました。

またしばらくお世話になります。

では、またお逢いしましょう。

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***
お買いものに行ったスーパーの
手が届きそうな近い場所で
ツバメがゆうゆうとくつろいでいて
しぱらく 私も微笑んでながめていました。

前の世で。

ある人が言いました。

「私には 次から次へと
試練がおとずれます。
乗り越えても乗り越えてもこのように
厳しいことばかりが与えられるのは
前の世で 
よほど 悪いことをしたのでしょう。」

わたしは黙って聞きました。

人生、
背負わされる者は
あれもこれも
すべてを背負い
生きていきますが

何も背負わない者は
常に人に背負わせて
生きておられるような気もします。

試練は乗り越えられる人にしか
与えられないといいますが
乗り越え続ける苦しみを思うと
「前の世で」、と
考える気持ちもわかるのです。

そして私は
黙って聞いてはいましたが

「私もそうです。
本当に
そういうことかもしれませんね。」

と、思わず心でつぶやくのです。
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***
ところで、今日は義母の命日でした。
お墓参りをしてきました。
仏壇にはアレンジの花をお供えしました。
人生について考えます。
Profile

のりえ

大切なことを
学び続ける人生にします。
「日々是精進」
sinse 2006.1.12

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