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悲しみの似合わない
明るい季節の中で

どうかわたしを
一人にしてください。

涙の似合わない
優しい季節なら

私は一人
薔薇の回廊へ。

決して手の届かない空、
連れ去ってくれない風ならば
このままここで隠れていましょう。

たくさんの薔薇の棘に守られながら
いつかこの悲しみが消え去るまで。

息をひそめながら
秘密の薔薇の回廊で。