ホームページの めっせーじに書いた記事を
こちらにまとめることにいたしました。
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〜 変わる素晴らしさ、変わらない素晴らしさ 〜
人はみな いやでも年を取っていきます。
いつも成長していたいと願いますが、何が成長できているのか よくわかりません。
何か 進歩を実感できればと 新しいことにも挑戦しますが
たいてい途中で「こんなものだ もういいや」、と妙に満足して 放りだしてしまいます。
ある時 そんな風に何に対してもテキトウに向かい合ってきた自分に気がつきショックでした。
続ける力のない自分自身に気がついたのです。
なんとかして こんな自分を変えたい、って思いました。
一生続けられることを私なりに考えました。
そして、 昔やっていた日本舞踊をもう一度やってみようと思い 始めてから4年目になります。
何でも一つのことを極めた人の存在はとても大きく、話される言葉の一つ一つにとても重みがあります。
最初の頃は 何を話されても もう涙が出て止まりませんでした。
何を言われてもなぜか涙が出てしまうんです。恥ずかしいと思いつつも そんな状態でした。
あるときお師匠さんに子供のことで愚痴をこぼしたことがあります。
「先生 子供が自分の思うようにならず苦労しています。どう子育てしたらよろしいでしょうか。」
そうしたら こう言われました。
「あなただって 自分の身体ひとつ 自分の思うように動かせていないじゃないですか。
なのにどうして あなたの息子さんたちが あなたの思うようになりましょうか。」と。
本当にあの時の言葉は決して忘れられません。
最近になって 少しだけわかってきたことがあります。
継続は力なり、と言いますが 本当にそうだと思います。貫く力を私は持ちたい。
一度決めたら 心は変えない。続けることが大切だと。
ずっと変わらない想いが
自分を、そして すべてのことを変えていく 力のもとになるのではないかと
しみじみと思う今日この頃です。
(2003.5.23)