「師弟の関係」
世の中で一番長続きする関係は
やはり師弟の関係ではないかな〜、って考えるようになりました。
今日も日本舞踊の御稽古でしたが
日舞だけでなく 人としてのあり方を話していただけます。

師匠にも また師匠がおられるわけですが 
師に仕える「心」というものを
今日も話していただけました。

よく相手を立てる、という言葉を使いますが
「相手を立てる」という言葉が出てくること自体
自分が相手と同じ高さにいる気持ちで相手を見ている。
もしも相手が自分の師匠なら 
そんな言葉が出てくること自体間違いである。
「仕える」という言葉が出て当然なのだと。

「仕える」ということはどういうことか
今日も聴かせていただきましたが
三歩下がって師の影を踏まず、ということはどういうことなのか
ただただ 感動するばかりで
ものすごく考えさせられました。

人間というものは 引く、ということがとても難しい。
「私が、私が」と すぐに自己主張する。
こういうところに人としての品格がでるのだと
しみじみと痛感します。

師匠は人に何を言われても
それがどんなに不本意で つらい言葉であっても
決して言い訳などせず、黙って何も言わないことだ、と 私を諭されます。

「なにもわかってもらえないとしても
 それはそれでいいじゃないですか。
 それを言ってどうなるんですか。

 自分でわかっていればいいんです。
 人に意見ができるほど自分は立派な人間ですか?
 そういう考え方もあるんだと受けとめればいいんです。
 人に認めてもらおうなんて考える必要などないのですよ。」
・・・・と。

なかなか それは難しいことです。
とても苦しみます。

でも私も最近 少しずつ 物事にこだわらなくなり
冷静に受け止め、考え、判断することができる自分になれました。
自分が愚かだと悟ることも 前に進むためには必要なのです。

日々 お勉強させていただいてます。
素晴らしい師匠に 
いろんなことを教えていただける私は本当に幸せです。

学び続ける人生にします。
(2008.08.26)