のりえの音楽の輪・別館

言葉は憧れ、言葉は人生。そして、言葉は心を解き放す自由の翼です。

今年は生け花の時間が充実していました。


共学びができる生け花の学びの時間が
今年はとても充実していたように思います。

今年も真面目だった


なかなかレベルアップできませんが
今年は生け花での収穫が大きかったように思います。

道はるかではあれど。


文化祭、参加してみたら楽しかったので
来年も参加出来たら参加したいと考えています。

百花の長


今年もなんとか 無事に咲いてくれて
うれしさいっぱいです。
牡丹の咲かない春なんて
考えたくないですもの。

秋の生け花


秋を感じる生け花でした。
師匠が続けられる限り
私も学びつづけます。

明るいうちに学ぶ


17年以上夜に生け花のお勉強に行っていましたが
この4月から 午後1時半から、ということになりました。
明るいうちに動けて お勉強出来る方が
有難いと思いました。
写真も 明るいうちに撮れるので
なんとなく優しい感じです。

生け花

センパフローレンスのハンギング

久々のお稽古

白い紫陽花

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悲しみが空から落ちて
白い紫陽花に降り注ぐ

泣いていいのよ
わかっていたの。

けれど
どうすることも
できなかったの。

だからこのまま
濡れていさせて。

白い紫陽花は
涙の雫を受けながら

誰も知らない場所で
ひっそりと咲いている

ひとりぼっちで咲いている

薔薇の回廊

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悲しみの似合わない
明るい季節の中で

どうかわたしを
一人にしてください。

涙の似合わない
優しい季節なら

私は一人
薔薇の回廊へ。

決して手の届かない空、
連れ去ってくれない風ならば
このままここで隠れていましょう。

たくさんの薔薇の棘に守られながら
いつかこの悲しみが消え去るまで。

息をひそめながら
秘密の薔薇の回廊で。

ハナニラ

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お日さまが射せば
うれしそうに空に向かって咲く。

わいわい
うれしそうにおしゃべりしながら。

「春だものね」

「うれしいね」

「春は賑やかでなくちゃね」

「空と同じ色で咲こうね」

誇らしげに顔を上げて。

春霞の空と 同じ青さで
ハナニラは咲いている。

春の中で咲いている。

やさしい花

真心も
誠意も
努力も
届かない場所に

やさしい花は咲きません。

だから

そっとそばで咲いてくれる
小さい花に微笑んで

ほっとできるささやかな幸せを
大切にしなければと思うのです。
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自分の色

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紫陽花は
迷いながら
自分の色を探してる。

「きっとお母さんは
 こんな色で咲いたはず・・・・」

いっしょうけんめい
思い出してる。

お母さんから受け継いだ
自分の色を

今日も紫陽花は
探しながら咲いている。

かたばみの夢は。

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やさしい五月に咲く
むらさきかたばみ

今年も咲いて
そばにいるよ、と 微笑んでいる。

むらさきかたばみは
幼い日のわたし。

ただ
母の帰りを待ちわびて

母のそばにいることが
すべてだったわたし。

母の帰りを待ちながら
頭の中で描く物語は
どこまでも果てしなく広がり

わたしの理想は 
現実から遠のいた。

いつしかひとりですごす時間が
わたしを満すようになっていった。

大人になって

もしかしたら
わたしも夢が持てるかも・・・と思った。

だけどそれは
子供の頃からのクセで
夢を描こうとすればするほど
現実から離れていってしまう。

形に出来る夢など
描けはしなかった。

静かに振り返る五月に
そっと寄り添う
むらさきかたばみ。

母のそばにいることが
すべてだったわたし。

幼い あの日のわたしを
映しだしてくれる花。

何も変わらないこと
おしえてくれる花。

春はミモザ。

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晴れやかな空に
ミモザが跳ねる。

今年もちゃんと、
春が来たこと
教えてくれる。

旅立ったのは
確かに春。

あれから
時は流れて・・・・

人はきっと
帰りたい場所があるから
がんばれるの。

いつか
「お帰り。待っていたよ。」って、
頭を撫でてもらいたくて

あたしは
必死でがんばっている。

今はひとり、
春の中で
歓び跳ねるミモザを見上げながら
がんばっている。
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花は枯れるから。

花は 枯れるから 
美しさが鮮やかに残る

生きているものには
命があること、

限りある中で
精一杯自分を輝かすこと、

教えてくれる

きれいに咲いて
ゆっくりとしおれ
やがて枯れてゆく

だから

「ありがとう。
こんなにもきれいに咲いてくれて」と

声をかけたくなる。

自分らしく
ひたすらに咲くこと

花はわたしに 教えてくれる。

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ふたつの朝顔


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夏も終わった
九月の朝

遅れて咲いた
ふたつの朝顔。

つかのまに
そっと寄り添う

花開く時間は
あまりに短いけれど

運命を感じ、
どきどきして 咲いている

「なんだかわたしたち
新郎と新婦みたい。」
恥じらいながらそっとつぶやく。

「そうだね。今日は、
僕たちの結婚式かな。」
照れながら微笑む。

あぁ 今日はなんてすてきな一日。
すてきな花嫁と花婿。

見つめるわたしは
背筋をのばして
おっほんと咳ばらいをし
にわか神父さん。

わたしを見上げ
うれしそうに寄り添う
二つの朝顔。

「おめでとう」

思わずつぶやく
九月の朝。

胸に飾る

美しい想い出を持つということは

心の中に
美しい花を
大切に咲かせるということ。

きれいなものに憧れる
私の心は 
きれいな花しかほしくない。

すべて夢であってもかまわない。

汚さないで。
こわさないで。

きれいなままの記憶の花を
この胸で守りたいの。

誰も知らない
私だけの記憶。

悲しかったことも
泣いたことも
花の中にそっと閉じ込める。

そして私は
おすまし顔で

誇りある心の花を
そっと胸に飾るの。

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***
写真は私が編んだ薔薇のコサージュです。

花の想い出

想い出は
小さな花の中に。

季節ごとに咲く
はかない花の中に。

両手でそっと
花を受けとめ

見つめるとき、
想い出はあふれる。

忘れることなく
思い出すのは
またこうして、花が咲くから。

儚いけれど美しい。

花の想い出の中で
人は生きている。
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****
写真はひろこさんの写真で明月院の
「花想い地蔵」です。
やさしいお地蔵さんの姿に
心癒されました。

白い紫陽花

雨に濡れて輝く
白い紫陽花が
わたしは好き。

雨ばかり降って
みんなが空を見上げ
ため息つく季節に

まるで
花嫁のように
きらきらと
白く輝く。

幸せはすべて
この花の中に。

この季節の幸せは
白い紫陽花の中に。

だからわたしは
雨に輝く
白い紫陽花に
寄り添ってすごすの
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菖蒲

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静かな水の流れが
風を誘う

菖蒲の花
まっすぐに
背を正しながら立ち
やわらかい花びらを
パラリと開く

ツンととがった蕾が開けば
はんなりと。

対比する
その美しさに
人は心惹かれ

立ちつくし、見つめる。

雨の日の紫陽花

雨の日の紫陽花、
不思議と輝く。

また今年も梅雨が来て
雨は降り続いている。

人々は憂鬱な顔をして
足早に通り過ぎていく。

けれど紫陽花は静かな場所で
ひっそりと咲きながら
空を見上げ微笑む。

誰かを待っているように。

やがて紫陽花に降り注ぐ雨は
優しい水色に変わり
そっと 紫陽花に語りかける

「やぁ、また会えましたね」


紫陽花が七色に色を変えながら咲くのは
うれしさのしるし。
一年待ってやっと逢えた
一途な紫陽花の微笑み。
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***
今年も 庭に紫陽花が咲きました。
美しい品のある花を
見つめていると優しい気持ちになれました。


薔薇のアーチ

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憧れの薔薇でうめつくす
薔薇のアーチ、心の中の
私たけが知る秘密の基地

誰にも言わない本当のことは
秘密の基地に仕舞い込む

おしゃべりなひとたちは
ぺらぺらと得意気に話すけれど

わたしは外に出さないの

薔薇の棘に守られた
私だけの宝物

わたしの中の薔薇のアーチ
深呼吸して出ていくの

***
写真は近くの薔薇園での薔薇のアーチです。
五月がくれたすてきな薔薇のプレゼントを
心に映しながら 次の季節に向かいます。

薔薇の悲しみ

どこにでもある
平凡な薔薇だと
手放した薔薇を

探す薔薇園で
その花は見つからない。

色とりどり
薔薇は咲き乱れるけれど

たったひとつ
探す薔薇は どこにもない。

こんなにも薔薇は咲き
甘く香るけれど
あの薔薇の香りとは違っている。

その時 初めて知るのでしょう。

手放した薔薇の美しさ。
薔薇の優しさ。

そして薔薇の悲しみを。

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***
近くの薔薇園の薔薇を
ながめてきました。



ジャスミン

甘く香るジャスミン

数え切れないほどの
あふれる想い出

押し込めても
吹き出すように
この胸から
あふれだす

覆った目も
塞いだ耳も
押さえた口も


まるで意味のないことなの。

鮮やかに
甦る記憶

めまいを誘う
ジャスミンの香り
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***
今年もわが家の庭に咲いたハゴロモジャスミンです。

苦しみや悲しみを。

苦しみや悲しみを
乗り越えたとき

人は、
より美しく
咲かなくてはならないの。

冷たい泥水の中で
ひたすらに咲く
健気な蓮の花のように。

美しく咲けないのは

苦しみや悲しみを
ちゃんと乗り越えていないから。

生きていくということは
すべてを乗り越えて

自分という花を
美しく咲かせること。
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今日は近くの冠公園に行って
しばし、花を眺めました。
小さい蕾でも 蓮の花は貴く気品に満ちています。

また薔薇の季節

緑がまぶしく輝く頃に
また薔薇の季節が来るよ

鳥たちはさえずり
風はさらさらと吹いて

甘い香りで
すべてを包み

あふれるように
咲き誇るよ

わたしは
いまかいまかと
待ちきれなくて

薔薇をさがして
外に飛び出してゆくよ
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写真は近所のお宅に咲く
見事なモッコウバラです。
そろそろ薔薇の季節になるよと
花が教えてくれます。

牡丹の言葉。

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迷わずに
誇りを持って咲くのです。

この世で一番
どの花が美しいかなど

そんなこと どうでもいいことなのです。

私という花を
ただ懸命に

今という瞬間に
春という季節の中で

胸を張り
ひたすらに咲けばこそ、
人は私を見て
美しい、というのです。

迷う貴女に
私がこうして
示せることは

ただひたすらに
私らしい花を
咲かせる姿を見せること。

貴女は言葉もなく
私の前に立ちつくし
身動きもとれないのは

この想いを
受けとめたからでしょう。

しっかりと
自分らしく咲くのです。

ただ それだけなのですよ。


***
写真は庭に咲いた牡丹です。
去年植えた苗が 今年見事に花開きました。
ただただ感激です。

風さん。

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長く育ったこの場所が
私はとても好きだったけれど
いつまでも
ここにいるわけにはいかないのですね。

私もやっと、
やっと心の準備ができました。

風さん
吹いてくださいな。

地に貼りつくように
ささやかにこの場所で
ひっそりと生きて

それでも蕾のときめきも
花開く歓びもありました。

名残り惜しいのですが
これが私のさだめでしょう。

四月の風に乗って
私は旅立ちます。

新しい世界が
安らぎに満ちているように

わたしは空を見上げます。

風さん 吹いてくださいな。

そして私を
幸せな場所に
光あふれる場所に
連れていってくださいな。

***

庭に咲いたタンポポです。
かわいい 綿毛をながめます。

もうすこしだけ。

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風よ
風よ
吹かないで

あと少しだけ
ここにいさせて。

草の中でひっそりと咲いて
私は何も知らなかった。

だけどそのうち花は枯れ
私の背丈はどんどん伸びて
ある朝 目を覚ました時には
向こうに海が見えました。

まんまる綿毛になった私は
風が吹けば
もうここにいられない

静かでのどかな丘の上、
海の見える穏やかな場所
すてきな場所が
わたしのふるさと

だからお願い
もうすこしだけ

風よ
風よ吹かないで

あと少しだけ
ここにいさせて。


写真は冠天満宮のそばに咲くタンポポです。

あなたとわたし


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似ても似つかぬあなたとわたし。

とても合うようには見えないけれど、
並んでみると意外に似合う。

こうでないといけない、と
頑ななあなたは
そばにより添うわたしを
ちらっと見ただけで知らんふりしたけど

あなたとわたしは
意外と似合う。

あなたにないものを
わたしはもっていて

わたしにないものを
あなたはもっているから。

わたしのそばで
あなたはいつも以上に姿勢を正し、
華やかに立つ。

そして
まっすぐなあなたのそばでは
私はとてもしなやかに。

あなたと私は
意外と似合う。

知らん顔しても
顔に出てる。

意外と似合う、と思ってる。

だからわたしも
黙ったままで
ぴったりと より添える。


写真はお勉強してきた生け花です。
小手毬は特に、私が心惹かれるお花です。

待ちぼうけ。


待ちきれなくて
お迎えを
今か今かと待っている。

ちいさいアタシは
せいいっぱい背伸びして

おかしいなぁ、
もうそろそろ来てくれるはず、
そう信じて待っている。

お日さまが出ているうちは
背筋のばして

すぐに見つけてもらえるように
アタシなりにがんばってるのに。

はやくはやく
迎えに来てよ。

こんなおりこうさん、
見たことないでしょ、って
言いながら

ツンツンしてもひとりきり。

アタシは 今日も待ちぼうけ。

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ハナニラ。 健気でかわいいお花です。

菜の花咲いて

菜の花咲いて
桜を待つよ

もう春だよね〜
待ち遠しいね〜
あー暖かいよ〜

わいわい
ざわざわ
聞こえるように

黄色いウェーブ、起こしながら
桜を見上げ
にぎやかに咲くよ

早すぎたかな〜
私もつられて咲いちゃった〜
もう少しかな〜

今か今かと
見上げる空に

お日さまだけが微笑むよ

桜と並んで咲けることを
菜の花は楽しみにして

きっと今日こそは、と
懸命に咲くよ

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***
島田川のほとりには菜の花がいっぱい咲いて
桜の開花を今か今かと待っているようです。

スィートアリッサム

DSCF5913スィートアリッサム
一生懸命咲いたの

こぼれるように
咲かせたけれど

わたしはあまりにも小さすぎて
気づかれなかったの

華やかな大輪の花は真ん中に・・・
わたしはいつも足元に。

わたしの代わりの花は
いくらでもあること
ほんとは わかってた。

だけど そこで咲きたかったの。

スィートアリッサム

寄り添って咲けただけで
十分だったの。

懸命に咲いて・・・

それしかわたしには
できなかったから。

他に何もできなかったから。

だからわたしなりの
花の最後を。

雨と紫陽花

紫陽花
儚げに咲いて
雨を誘う

花束を空に捧げ
雨を待っている

雨も
自分を待つ紫陽花が好き

待ちわびた季節を越え
やっとめぐり逢える六月

雨は知っている

美しい紫陽花が
移り気なふりして
本当は一途なこと

冷たいふりして
熱く燃える心があることを

だから雨は
紫陽花の咲く 六月に
静かに降りつづくの

愛を注ぐように・・・
虹のプレゼント添えて・・・

雨と紫陽花
誰にも邪魔されない季節の中で
そっと寄りそう

彼岸花

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秋の中で
静かに燃える

穏やかな
澄んだ青空の下に
不似合いな
炎燃やす赤

すべてを悟り
口を塞ぎ
心を閉じても

赤き血は流れ
この胸は燃える

抑えてもあふれる
この想いに似て

彼岸花に
熱い想い
気づかされる

ふうせんかずら

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やさしい緑のカーテンの中
かわいい風船
揺れている

ぷくりと膨らむ風船が
涼しげに揺れている

白い白い小さな花が
風船のそばで ささやきあって
得意げに咲いている


知ってるよ わたし

その風船の中に
かわいいハートが隠されてるの

やさしいやさしい
三つのハート
お薬みたいに 心に効くよ

私たちもいつか
かわいいハートのしるしになって
また生き続けていけるかな

来年もまた きっと咲けるよ。
だから今から楽しみいっぱい。

小さいけれど知っている。
楽しみやうれしさであふれてる。

来年もまた ここで咲いて
心に 優しさ届けるよ。





クチナシの花

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あなたが闇に迷う時
どうか
私をさがして。

眠れない夜
孤独な夜

月明かりもない闇の中で。


甘い香り
風に乗せて
ここにいる、と伝えている。

いつも変わらずに
姿は見えなくても

ずっとそばにいること
あなたは気づく時がくるから。

闇の中で
白い花びらがもえる。

「私はここよ
 いつもここにいる。」

そして
ある日

あなたは扉を開けて 
はっ として 飛び出すの。

ストロベリー・アイス

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ストロベリー・アイス かわいい

5月の風に吹かれ
微笑むように

やわらかいフリルで
少し はにかむように。

恋をした日は
きっと こんな風にほほ染めて

夢を描き
五月の風の中で揺れるもの。

ストロベリー・アイス ささやく

甘くそっと
私の耳元で。

「いつまでも忘れないで。
 いつまでも変わらないで。
 その心は きれいなままで
 瞳の輝く 少女のままでいて。」


ストロベリー・アイス 見上げる。

見つめるわたしを。

れんげの花にうずもれて。

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れんげの花にうずもれて
お空を見上げる

こんなにお空は広いこと
知ってたようで知らなかったな

どこまでも空は続くけれど
ここはだれも知らない
わたしだけの秘密の世界

ここにいること
だれにも内緒よ

れんげさんだけにお話しするの
お話ししたいことがいっぱいあるの
誰にも言えない私の夢よ

笑ったらだめよって言ったのに
れんげさん いまクスクス笑ったでしょ。

いいのよ 本当はね
自分でも笑っちゃうの。

私はれんげの花にうずもれて
甘い香りに包まれて
夢中で夢の続きお話ししてる

れんげの花が
優しく私を包んでくれるから
私はとってもうれしくて。

母さんが帰るまで
今だけの秘密の場所。

リリィ



リリィ
君は美しい

秋の中で
輝く

燃える想い内に秘め

何も訊かず
焼きもちも焼かず

すました顔で

気づいていても
気づかないふりで

誇りにあふれ
ツンとして。

秋は静かに
孤独を連れてくる

風も雨も
僕から熱を奪うようだ

リリィ
僕はただ

時間を忘れて
君を見つめる

凛とした君を

美しい君を

今だけの君を。

百日紅(さるすべり)

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焼けつくような夏の日差しの中で
百日紅うれしそうに咲いている

今日はお出かけ
待ちきれなくて

少女は
フリルのついたピンクのワンピース

お家の前で
いまかいまかと
うれしそうに待っている

優しい母さんに手を引かれ
お出かけするの

見上げた庭先
見つけたよ

うれしそうな百日紅の花
少女と同じ
フリルをつけて

青空の下
揺れている

少女のように
揺れている

ペチュニア

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アスファルトの海
焼けつく舗道に
私は生まれた

誰もいない
誰も通らない場所で
ただひとり
精一杯に。


かわいそう、だとか
さみしそう、だとか
言う人もいるかしら。


どこに生まれて
どんな場所に育つか

それは私には選べなかったことだもの



静かに流れていく時間
夏の光
雲の流れ
雨の優しさ
風の心地良さ

いっぱい
いっぱい知ったから

だからこの場所で
胸を張り
最後まで
誇りに満ちて

私の季節

この夏に
全て燃やして

精一杯咲けたら
それでいいの。

背を正し。

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雨の中も背を正し
まっすぐに咲く
白いカラー

白はどこまでも白く
純白で美しく

胸を張る
清らかな少女のよう。

誇りに満ちたその姿に
心洗われて

私もいつもより少し
胸を張って立っている。

自分を律し
美しい生き方を。

カラーのように
すっきりと。

今できることを淡々と。

知っている

50

夏が来る前の
この静かな雨の季節に

私はひとり
紫陽花色の
レースを編んで
静かにながめる

むらさき色の七変化

見えない場所で
不思議な力が
お花の色を変えている。

紫陽花は
すべてを自分の中に閉じこめて
何も語らずに。

うれしい顔もせず
自慢することもせず

自分の中で抱きしめる

本当は
陽の光 一身に受けながら

しっとりと
さみしげに
雨の中で輝いてみせる

だけど
わたしは知っている

紫陽花の気持ち
よくわかる

紫陽花は
しあわせな花

一番幸せを
知っている花。

あじさいのように。

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あじさいは
いつも
雨が恋しい

お日さまの光より

雨に打たれて
自分が輝く花だと知っているから。

この一瞬に
美しく咲きたいと願えばこそ

絵のように
記憶に残る一瞬を。

だからわたしも
あじさいのように

記憶に残る一瞬を残して。


この雨に
すべてを流して

美しく生きていく。

かたばみの記憶

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むらさきかたばみ
遠い記憶。

ひっそりと
けれど気がつけは
いつもそばに。

優しい母さんの声がする
午後の庭に

野良犬が聞き耳を立てながら
昼寝する。

私はうれしくて
話しかけてながめる。

「今日は来てくれたのね。
 朝はどこに行ってたの?
 楽しいことがあったかな?
 待ってたよ。」

野良犬は 安心したよ、と言うように
「ふーん」と鼻で大きく息をして
わが家のようにくつろいで
私の話を聴いている。

サッシを開け放ち
光差し込む静かな午後。

そんな庭の隅で

ひっそりとかわいい
むらさきかたばみ

静かに揺れて

おしゃべりな
わたしのお話聴いている。

かたばみもまた
安心したように。

幼いわたしの視線の中に

いつもあった
むらさきかたばみ

ちゃんといつもながめてた。

むらさきかたばみは
幸せな記憶。
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あじさい

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あじさい
あじさい

雨に濡れて
かがやく

あじさい
あじさい

泣き虫な私に

そっと差し出す
やさしい花束


遠い記憶の中も変わらずに
6月の雨の中

変わらずに
私のそばで

雨に濡れて
微笑む


あじさい
あじさい

雨上がりの
虹を感じさせてくれる花



薔薇の花園

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薔薇の花園
ひみつの隠れ家

甘い甘い
薔薇の香り

そっとあなたの耳元で
いざなう妖精
ささやく声を

聴いたあなたは
少しめまいする

薔薇の花園
アーチの中で

五月の風に吹かれたふりして
あなたは
妖精のささやきを聴く

ここはすてきな
秘密の花園

すてきな夢の隠れ家



Profile

のりえ

大切なことを
学び続ける人生にします。
「日々是精進」
sinse 2006.1.12

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